ペトラで誘拐されそうになった話【ペトラ遺跡in ヨルダン】

ペトラというヨルダンの都市をご存知でしょうか?

インディージョーンズの舞台としても知られるペトラ遺跡がある街でございます。

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こんな光景や

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こんな光景が見られます。

ペトラ遺跡は本当に素晴らしく、ものすごく感動しました。

ぜひ一生に一度は行くことをおすすめします。

 

今回はそんな素晴らしいペトラ遺跡がある町ペトラで誘拐されそうになった話です。

ペトラはヨルダンの首都アンマンから3~4時間ほどの場所にあります。

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ペトラ遺跡をもとめて多くの観光客が世界中から押し寄せています。

ペトラの街の様子はこんな感じ。

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砂漠の真ん中にあり、ペトラ遺跡以外なにもありません。

少しのレストランとショップが並びます。そのためほとんどの地元の人は観光から収入を得て生活しています。

 

そんなペトラの街を夜歩いていた所、現地人(以下、現)に突然英語で話しかけられました。

現:「どこへ行くんだ?中国人か?」

僕:「いや、日本人だ、今からホテルに帰る」

現:「じゃあ一緒にお茶でも飲みに行こう、車に乗れよ」

僕:「オッケー」

 

この時点で僕はかなり警戒心がなさすぎだろうと(笑)

ただ、このように路上で突然話しかけられることはヨルダンでは全く珍しいことではないので、特別なことではないと思い、イエスと言っていました

 

しかし、この時点でも多少の違和感は有りました。

例えば、ヨルダンでは英語を話せる人に会うことはなかなかありません。ホテルのフロントやレストランでもほとんど英語を話しません。

それにも関わらず、この現地人は英語をかなり話せたのです。その時点で結構おかしいなと気づくべきでした。

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(画像はイメージです)

 

そして、簡単に車に乗ってしまった僕はこの時点でヤバイと思い始めます。

車には4人の男が乗っており、僕は後部座席の真ん中に挟まれて座っていたのです。

 

↓ こんな感じで真ん中に僕

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つまり降りたくてもドアを自分で開けられない状況です。。

また、質問をしてもうまくコミュニケーションが取れない状況になっていました。

現地人:「日本人か!ウェルカム!ウェルカム!コンニチワ haha」

僕:「どこに行くんだ?そこに喫茶店があるぞ」

現地人:「車で20分くらい走ったいいところをしっている、そこへ行こう」

僕:(車で20分?街の外じゃないか?大体お茶を飲むだけなら街なかの喫茶店でいいだろう、、)
「やっぱ街なかの喫茶店に行こう」

現地人:「いやいい、落ち着け、いい場所を知ってるから」

 

ペトラは非常に小さい町で、周りは砂漠などに囲まれています。一度街を出れば明かりも店もなく、なにもありません。

大体、そんなところにお茶を飲む場所なんてあるはずもありません。

そして、そこへ行くとどうやって帰るのかもわかりません。(このとき、僕はインターネットが外では使えなかった。)

僕の焦りは段々と高まっていきます(;^ω^)

やばいかも、、、、

 

車の中で現地人と話していてもコミュニケーションがいまいちうまくいきません。

職業とか年齢をきいても要領を得ない回答をえるというか、、

話をそらされているという感覚がしたのです。。

 

そして、車で10分くらい走ったでしょうか、ついに街の外れまでたどり着き、もうヤバイと思った僕は車から降りることを決意します。

 

僕:「おい、車を止めてくれ。急用を思い出した。帰らないと!」

現(現地人):「どうした?なにを慌てている?大丈夫だ。落ち着け」

僕:「いいから止めてくれ、おろしてくれ」

現:「なにを慌ててるんだ?これでも吸って落ち着けよ。」(そう言って、タバコを渡してきます。)

僕:(ここで僕がドアをがちゃがちゃと掴み)「いいから降ろせよ、こらぁ!!」

すると、現地人もようやく車を止めておろしてくれました。

 

そうして車を降りた僕に

現地人がいきなりキレだします。

現:「てめぇなにやってんだ。このmotherf*cker..fosf go fuck yourself Jifsaff」

 

ありとあらゆる罵詈雑言を言われ、

それにキレた僕も言い返します。

 

最後には、中指を立てながら彼らの車は走り去っていきました。

 

 

降りる直前までは、ただ友達になりたい人か詐欺集団が半信半疑でしたが、

最後、あらゆる罵詈雑言をかけられたことで詐欺集団だったと確信しました。

 

結果的には、なんの危害ももらわず、お金も取られることなく帰ることができました。

後からきいた話によると、観光客を車でキャンプをしようと車などで連れ出し、そこでお金を払うよう迫り、もし払わなければこの砂漠においていくぞと脅す輩がいるようです。

観光客は土地勘などもなく、一度街の外に出てしまえばタクシーなども容易につかまりません。そのため、そのような脅しに屈してなくなくお金を払う人も多いそうです。

 

 

アラブ人は一般的に優しく、ホスピタリティにあふれていて、騙そうとする輩もほとんどいないのですが、

ペトラでは残念ながらこのような人に会ってしまいました。

おそらくペトラは観光が収益減になっているので、観光客からお金をとってやろうという人もいるのでしょう。

 

すぐに車からおろしてくれたので良かったですが、もっと悪質なケースでは強引に連れ去られてしまうこともあると思います。

 

もっと警戒心をもたなければと今一度反省した事件になりました。

 

まとめ

現地人に話しかけられても密室や車にはいることは避ける

海外、特に中東ではアジア人はものめずらしくもあり、道を歩いていると多くの人に話しかけられます。路上やレストランで話したり、友達になる分には良いと思いますが、密室(家)や車に乗ることは極力避けたほうが良いと思います。

(もちろん、ある程度お互いを知ってからだと良いと思いますが、、)

特に女性の方は日本人の女性というだけでNoと言えないため、誘いやすいと思っている外国人は多いので気をつけてください。