ヘブロン(パレスチナ)へ行ってきた 〜パレスチナ人とイスラエルの争いが最も激しい街
世界文化遺産にも登録された都市ですが、
近年は
イスラエル人とパレスチナ人の対立が特に激化している場所としても有名です。
また、エルサレムやイスラエルから交通の便が悪く、時間がかかるので外国人観光客は非常に少ないです。
↓ ヘブロンの場所
ヘブロンへの行き方としては
エルサレムからバスを乗り継いで、ベツレヘムまで行き、またベツレヘムからヘブロンまでバスに数時間のります。
詳細な行き方は他の記事に譲りますが、5~6時間かかったように記憶しております。。
大変でした、、
ヘブロンの大きな特徴 1
イスラエル人とパレスチナ人の対立が色濃く残っている場所
同じパレスチナの街といってもベツレヘムやラマーラとはまったく違います。
それがパレスチナの魅力です。どこ行ってもイオンがあり、フードチェーンがならぶ日本とは異なり、街が1つ違うだけで、雰囲気もまったく違います。
ヘブロンは入植地(イスラエル人がパレスチナ領土に移り住むこと。イスラエルによるパレスチナの占領とも言われます。)が多くあります。
パレスチナ人は自らの土地が占拠されていると感じ、こうした行為に強く反発しているので度々デモやイスラエル軍兵士による投石などを行います。
当然、入植地に住むイスラエル人にも敵意が向かいます。
そのため、いたるところに検問所、イスラエル兵士がたち、イスラエル人入植者への安全を守っています。
ヘブロンではこのような検問所が街なかにいたるところにあります。
そして、街の中を移動するだけでもこのような検問所を通り、セキュリティチェックを受けなければなりません。
エルサレムやラマーラといった他のパレスチナの都市ではこのような光景はまったくみられません。多くのパレスチナの都市のなかでイスラエル兵士や検問所をそれほど多く見かけることはありません。
しかし、ヘブロンでは事情が異なり、多くのイスラエル兵士が常に警戒にあたっています。
これは実際の街の一角です。
現地の人の話によると、ここ一帯には店が以前は並んでいたが、イスラエル軍がセキュリティのため、強制的に立ち退かせたとのこと。
そのため、この一帯はゴーストタウンのようになっていました。
※ヘブロンにも別の場所に多くのレストランやショップが並ぶ通りがあります。
※推測ですが、この通りはユダヤ人入植地のすぐそばにあり、見通しも悪いという警備上の理由からイスラエル人が立ち退きをさせたのだと思います。
※この一帯は立ち入り禁止ではなく、歩いても問題ない場所でした。
上の画像はヘブロンの通りの1つです。
フェンス上部にはユダヤ人の入植者の自宅、下部にはパレスチナ人の自宅があります。
フェンスの上のゴミはユダヤ人入植者がゴミを投げ捨てたものです。
この画像は世界でも広く拡散されて、イスラエルも多くの批判を受けました。
このようにユダヤ人が多く住むヘブロンでは対立が強く残る都市となっています。
ヘブロンの大きな特徴 2
人が最高
ヘブロンの人は最高です。おそらくパレスチナの中でももっとも人懐っこいでしょう。
ヘブロンへ実際いったことがある人はわかると思いますが、
「ヘブロンで街を10分あるけば、10人に声をかけられる」
といっても過言ではありません。
男性の僕でもそうなるのですから、女性だったらまともに歩けなくなります。(笑)
一般的に、アラブ人はすぐ話しかけてくるんですが、ヘブロンの人はその中でも特別です。
そして、彼らはホスピタリティ、親切心に溢れています。
ヘブロンで街をあるけば、突然路上で「どこから来た?」と質問攻めにあり、最後にはお茶に招待されます。
観光地では騙そうという輩も多いのですが、ヘブロンではそんなことはありません。
常に人を助けようという心にあふれています。
あるときは、路上で会った人にお茶を振る舞われ、道を案内され、服をもらい、、、
日本人はおもてなしができるとよくいわれますが、おもてなす力、ホスピタリティで言えばアラブ人がNo1だと思います。
まとめ
そんな最高の街、ヘブロンへぜひ行ってみてください!
治安は全く問題なく、危険な街ではありません。
そこら中にイスラエル軍兵士がいますし、パレスチナ人が憎んでいるのはイスラエル人なのでアジア人の日本人がいっても全く問題ありません。むしろ超ウェルカムされます(笑)
アメリカ人やカナダ人の観光客もヘブロンでは見かけましたので、問題ないでしょう