【完全版】イスラエルへ留学する方法 ~体験記付き
イスラエル留学といえば、大学へ行く、言語を学ぶ、インターンシップをする、ボランティアをする、、などいろいろな選択肢があります。
イスラエルで留学したい、中東へ興味がある方を対象に、どのような選択肢があるのでしょうか?をまとめてみました。
イスラエル留学といっても様々です。留学する目的によっても最適な選択肢は異なります。
目的としては以下のようなものになるかと思います。
① 大学で専門的な勉強をしたい
② イスラエルの文化、中東文化を知りたい、国際交流したい
例えば
①の目的の場合、交換留学やイスラエルの大学へ留学することになります。
②の目的の場合、イスラエル関連の短期プログラムへの参加
③の目的の場合、語学学校や言語を学ぶためのサマープログラムへの参加
となります。
それでは一つ一つ見ていきましょう。
サマープログラムへ参加する
https://international.tau.ac.il/summer_institute
まず最も手軽な方法はイスラエルの大学のサマープログラムへ参加することです。
イスラエルの大学としては代表的なものとしてテルアビブ大学、ハイファ大学、テクニオン大学があります。それぞれが多くのサマープログラムを開催しています。
日本人にとってはイスラエル留学というと珍しいといわれますが、アメリカ人やヨーロッパでは必ずしもそうではありません。多くのユダヤ系アメリカ人やヨーロッパ人が毎年イスラエルの大学で勉強しています。
サマープログラムで勉強できる内容は非常に幅広く、英語やヘブライ語のような言語から専門的な内容まで学ぶことができます。
下記がその一例です。
テーマとしては中東・紛争に関するプログラム、サイバーセキュリティ、ビジネス・スタートアップのプログラム、またヘブライ語や英語を学ぶプログラムまで非常に幅広くあります。
【メリット・デメリット】
この方法はなんといっても手軽。1~2ヶ月の短期間でイスラエルの大学の雰囲気を味わいながら、自分の学びたいものだけを学ぶことができます。
また、多くの場合寮にも入れるので自分でなにかを準備する必要がありません。
費用は大体10~20万円のようです。(寮費含む)奨学金を取れる可能性もあります。またサマープログラム中、イスラエル各地への旅行を大学が企画してくれるため観光をすることもできます。
最もローリスクですばらしい経験ができる選択肢ではないでしょうか?
個人的にこれが最もおすすめです。
↓ サマープログラムへ参加した人のブログ
http://seiwanishida.com/archives/2690
イスラエルの大学へ正規留学生として入学する
イスラエルの大学としては代表的なものとしてテルアビブ大学、ハイファ大学、テクニオン大学があります。
それぞれの大学が英語で学べるプログラムを用意しており、毎年多くの外国人留学生が学んでいます。特にテクニオン大学はイスラエルのMITとも呼ばれる理系の名門校です。ノーベル賞受賞者も数多くいます。
イスラエルのスタートアップではテクニオン大学出身のエンジニアは高い評価を受けています。
また、イスラエルの学部課程は3年、大学院は1年で終了します。イギリスと同様のシステムですね。
実際、イスラエルの現地の大学や大学院で勉強している人に何人か会いました。やはり中国人やアメリカ人が圧倒的に多いですが、行ってみる価値はあると思います。
【メリット】
メリットとしては比較的入学しやすいということがあげられます。また全て英語で授業が受けられ、留学生もほとんどアメリカからなので疑似アメリカ留学をしていることと変わりません。
よく留学はアメリカやイギリスなどの英語がネイティブな国に行かなければ行けない!!と勘違いしている人はいますが、
イスラエルに行っても教授も学生もアメリカ人なので英語力が鍛えられることに変わりはありません。
むしろアメリカへ留学すると付き合う仲間がアジアからの留学生ばかりになるので、逆にアメリカ人と英語で話す機会は少なくなるんですよね。。
また、イスラエルにはスタートアップが多くあるため、エンジニアの需要が非常に強いです。そのため、就職先という観点では有利と言えます。
交換留学でイスラエルの大学へ行く
いきなりイスラエルの大学へ入学するのはちょっと、、という方へ
日本の大学から交換留学として留学することができます。
日本では九州大学、早稲田大学、京都大学、筑波大学、お茶の水女子大などがイスラエルの大学と協定校であるようです。現在通っている大学も実はイスラエルの大学と協定校であるかもしれません。是非ご自身で確認してみてください。
【メリット】
この方法のメリットとしてはなんといっても学費が安く抑えられるということがあげられます。イスラエルの大学の多くは私立ですので、日本の大学より学費が高いです。
交換留学では日本の大学の学費を払えばよいので、留学に関わるお金が少なくなります。
また、日本の大学にも取得された単位が互換されるため、日本の大学を留年しなくても良いということもあげられるでしょう。
↓ 以前交換留学で行った人の体験記はこちらです。
テルアビブ大学(イスラエル) – ESSK~京都大学交換留学支援団体~
時間もお金もないので手軽に文化交流したいという人へ
いきなりイスラエルへ行くのはちょっと、、
ただイスラエルや中東問題に興味があるという人へ
イスラエル関連のNGOや学生団体が主催しているプログラムに参加するというのもありでしょう。例えば下記のような団体があります。
https://www.facebook.com/JIPSC/
この団体は年に一回イスラエル、パレスチナから大学生を日本へ呼び寄せて、日本の大学生と交流しているようです。イスラエルや中東問題に興味があるけど、いきなり現地にいくのはハードルが高いという人には現地の人と触れ合うことのできる機会になるでしょう。
またイスラエルは起業大国とあって、起業プログラムもあります。イスラエルのベンチャー投資家へピッチができ、また現地のスタートアップを訪問できるプログラムも数多くあります。これらは審査があり、参加ハードルとしては少し上がってしまいますが、イスラエルの起業文化を知ることができます。
ヘブライ語、アラビア語スクールへ通う
イスラエルの公用語はヘブライ語です。イスラエルには移民が多く、ヘブライ語をヘブライ語を学ぶための学校であるウルパンが数多くあります。
イスラエルはユダヤ人の国です。ユダヤ人は世界中に散らばっており、ヘブライ語が話せないユダヤ人もたくさんいます。そのため、そういったヘブライ語が話せないユダヤ人やイスラエルの移民がヘブライ語を学ぶことができる環境がたくさんあります。
イスラエルに住む外国人の多くはウルパンのような学校へ行き、ヘブライ語の日常会話を身に着けるというケースが多いです。(イスラエルではほとんどの人が英語を話すためヘブライ語ができなくても行きていけます。)
しかし、ヘブライ語を手軽に学ぶことができるため、こういった学校へ行くこともよい選択肢でしょう。
↓ ウルパンの例
Ulpan Bayit - Ulpan Bayit - אולפן בית
一般的に金額としては5万円〜10万円くらいのようです。1セメスター通い、週に2、3回授業がある感じです。
また、イスラエルにはアラブ人もたくさんいるため、アラビア語を学ぶ機会もたくさんあります。アラビア語を学びたいという人もいるかと思いますが、他の中東の国の治安が不安。イスラエルは治安もよく、アラブ人もたくさんいるため、アラビア語を学ぶ機会はたくさんあります。
実際にulphanへ行った人の体験記です。
以上がイスラエルへ留学する方法になります。
また、スタートアップ大国であるイスラエルで現地のIT企業でインターンシップをすることもできます。それに関してはまた別記事で書きたいと思います。