イスラエルに住んでみてわかった、よいところ・悪いところ
イスラエルに住んでみてわかった、よいところ、悪いところを書いていきます。
※注意
以下はあくまで個人の意見です。
良いところ
①価値観が全然違う
よくインドに行くと人生の価値観が変わるといいますが、そんな人にこの言葉を捧げたい
「大丈夫だ、イスラエルほどじゃない」
こんな格好のやつみたことありますか?
間違いなく日本では見ない光景ですが、これはユダヤ人の正装です。
イスラエルではノーマルな格好です。
かと思えば、現代的な格好をしたTシャツのやつがいたら、はたまたヒジャブをかぶったアラブ人がいたりと、、、本当に飽きない、それがイスラエル
価値観も日本とは全く違います。
例えば大学に関して
イスラエルには兵役があり、高校を卒業すると軍隊に入ります。
22歳くらいで軍隊を卒業し、一般的なイスラエルは世界一周の旅にでます(笑)
そして、26くらいで大学にはいり、29で卒業します。(イスラエルの大学の一部は3年で卒業できます)
また、高校の成績がよいと軍隊では研究所などに配属されるので、そこでプログラミングなどのスキルを身につけることができます。
そのため、22歳で卒業して新卒として就職しなきゃといっている日本とは全く事情が異なるのです。
②ユダヤの文化とアラブの文化がどっちも味わえる
イスラエルのある土地はかつてはアラブ人の土地でした。
そのため、イスラエルにはアラブ系イスラエルという人種がいます。彼らはユダヤ人ではなく、パレスチナに先祖がいるがイスラエルに住んでいるアラブ人となっています。
(最左の図のように1946年すべてがパレスチナの土地でした。しかし2000年には右図のようにほとんどイスラエルの領土となっています)
ガザ地区からミサイルがイスラエルに飛んできたとかイスラエルがガザ地区に侵攻したなどといったニュースを日本でもきいたことがある方は多いでしょう。
つまり国籍はイスラエルだけど、国籍である国が祖先や親戚のいる生まれ故郷であるパレスチナを攻撃している、という非常に奇妙な状況にいるのがアラブ系イスラエル人です。
イスラエルには多くのアラブ系イスラエル人が住んでいます。彼らの母国語はアラビア語で、イスラム教徒です。もちろんイスラム教はユダヤ教と全く異なり、彼らの考え方も全く違います。
そういった意味でイスラエルという国の中でユダヤ教とイスラム教の文化を両方体験することができます。
こんな国はそうそうありません。
③英語だけでいける
イスラエルの言語はヘブライ語とアラビア語です。しかし、イスラエル人はかなりの割合で英語を話すことができます。そのため、ヘブライ語やアラビア語ができなくても英語だけで余裕で生活することができます。
ほとんどの中東の国は英語が通じません。多くの移民が暮らしていることもあり、世界でも有数のバイリンガル・トリリンガルを多く抱える国の1つです。
④治安はいい
よくイスラエル危なくないの?と聞かれるんですが、
「まったく危なくないです!!」
イスラエルには徴兵制があり、そこら中に街なかに兵士がいます。
その上、物価は日本より高く、所得水準も高いです。
そのため、スリなどにあうこともほとんどありません。
個人的にもアメリカや東南アジアのほうが治安は悪いかと思います。
悪いところ
①入国審査がうざい
ベングリオン空港は世界一セキュリティが厳しいといわれる空港です。
普通空港の入国審査でカバンをがちゃがちゃと開けられませんよね?
もちろん10回に1回くらいはやられるかもしれません
しかし、イスラエルは、、
毎回やりやがります、全員にです。
イスラエル出国するときが特に厳しく、毎回バッグの中をごちゃごちゃ見られます。
そのため、イスラエルの空港は毎回混雑しています。。
イスラエルは地理的に敵国であるアラブの国に囲まれているので厳重にしているという理由もあるんですが、それにしてもうざいです!
②ビザが取りにくい
イスラエルは世界中からユダヤ人を誘致する活動を積極的に行っています。
大学やインターンシップ、ボランティアのための奨学金をユダヤ人限定でたくさん用意しているほどです。
しかし、非ユダヤ人にとってはイスラエルへのビザ(留学や就労)を取得することは難易度が高いです。
一方、ユダヤ人であれば(または親がユダヤ人)であればそれらは容易です。
実際に僕の友人はユダヤ人なのですが、簡単にワーキングビザを取れていました。
じゃあユダヤ人になればいいじゃん、と思う方はいらっしゃるかもしれませんが、ユダヤ人になるのは超超難しいです。
「ユダヤ人になる方法」は別記事を参照してほしのですが、
簡単に言うと、ユダヤ人になるには数年間ユダヤ人学校でまなび、さらにユダヤ人になるための特別な訓練を数年間受けなければなりません。
つまり、俺明日からJesus 信じる、キリスト教徒だぜ!というようにはいかないのがユダヤ教なのです。
③非ユダヤ人には不便?でもなれる!
よく知られているものとしては豚や甲殻類が食べれません。
イスラエル人でもこれらを食べない人はいます。しかし、大多数の食べない人は本当に徹底していて、たとえ豚や甲殻類が入っていなくても、これらが調理されたキッチンで料理されたものは食べません。
例えば非ユダヤ人とユダヤ人がルームシェアをしていた場合、ユダヤ人はわざわざ別々のキッチンをつかって料理をします。なんという徹底ぶり、、、
そのためマクドナルドもユダヤ人専用のマクドナルドがあります。(ユダヤ人が食べられる食事をKosherといいます。)
Kosherと書かれているものはユダヤ人が食べれますよという意味で、マクドナルドにもそのような表示が書かれています。
そのため、マクドナルドのバーガーも他の国のものとは違います。
イスラエルのビッグマックは中身スカスカですし、はっきり言ってまずいです。(笑)
おそらく、コーシャのビッグマックとなっているのが原因です。
また、シャバットというルールがあり、週末は働くことが禁止されています。
シャバットにはレストランや交通機関が全て止まります。すなわち外出ができない!!!
このルールはワーカホリックな日本人にとっては結構衝撃的です。働いては行けないなんて!!(笑)
実際にはシャバット中もいくつか空いている店があったりします。また、敬虔なユダヤ人は電気、水道などもシャバットを使わないようにします。