超美人なNRAのスポークスマンをみて、アメリカの銃規制に関して思ったこと
アメリカではここ最近めちゃくちゃホットになっている議論があります
それは、、
銃 !!!
先月アメリカ、フロリダの高校で銃乱射事件があったことをを覚えているでしょうか
18歳の元卒業生が高校になぐりこみ、数十人の高校生、教師がなくなりました。
その事件から数日後、被害を受けた高校の学生とNRA(全米最大の銃愛好家団体)が公開ディベートを行いました。
被害者の高校生がディベートをすることや事件発生からのスピード感といい、アメリカらしいですねぇ
動画はこちらです。
とりあえず思ったことは
スポークスマン鬼美人やな!
(NRAのスポークスマンのDana Loesch)
余談ですが、彼女はメディアにも多く露出していて、最近最も話題をよんだ動画といえばこれです。
彼女めちゃくちゃゆっくり、はっきりと
Media Love Mass Shootings for ratings.
メディアは視聴率がとれる銃乱射事件が大好きだ
といってます。すごい過激な発言ですよね
CNNとかABCなど大手メディアをめちゃくちゃ挑発している、、(笑
そして、アメリカの高校生パブリックスピーチ慣れしているということ。
大観衆の前でも堂々と話し、論理的にもしっかり反論をすることができています。
日本の高校生はこのような訓練の場がないのでなかなかできないでしょう。
乱射事件の被害高校生と全米銃愛好家団体(NRA)との公開ディベート
ディベートの内容も直球な質問が相次いでいたので面白かったです。
例えば、被害にあった高校生がNRAから多額の献金を受けていることが知られる合衆国議員のマルコ・ルビオに
「今ここでNRAからの献金を断ることを表明してください」
と迫ります。
これは難しい質問ですよね
銃乱射事件の後で、銃規制に世論が傾く中、数百万人のアメリカ国民が見ている目の前で答えたくない質問です。
やり取りを見ていきましょう
高校生:今ここでNRAからの献金を今後一切受けないことを確約してもらえますか?
ルビオ:私はSecond Amendment(アメリカ合衆国修正第二条)(※1)を尊重しています。私はSecond Amendmentを守ること、あらゆる銃乱射による殺人を防ぐ法律を支持します。
高校生:いや違うんだ、NRAからの献金について私は聞いているんだ
ルビオ:私はSecond Amendmentを尊重している。私はこのポジションをもとに議員として選出され、有権者を代表している
高校生ががんばってマルコ・ルビオを攻め立てましたが、結局ルビオ議員は憲法を支持するというスタンスを崩さず、NRAからの献金を断るとは言及しませんでした。
このような非常にダイレクトな議論ができるアメリカが僕も大好きです。
いつか日本でも高校生が電力会社から議員献金をもらっている国会議員に同じ質問をしてほしいです。(※これは私が原発規制派ということを意味しません。)
※1 Second Amendment
アメリカではSecond Amendment(合衆国憲法修正第二条)として国民が武装するという権利が憲法で認められています。そのため、銃を規制することは憲法違反とも解釈できるわけです。
銃乱射事件の被害にあった高校生がNRAを追い詰める
公開ディベートではNRAのスポークスマンを高校生が追い詰めるシーンもありました。
被害にあった高校生が
「銃を手に入れるための規制を厳しくするべきと思いますか?」
とNRAのスポークスマンであるDanaに聞きます。
これも難しい質問ですよね。Mass shootingから数日後、しかも相手は被害にあっった高校生、一歩間違えば超バッシングをくらいます。
そこで彼女はなんと答えたか?
(上記の動画の1:10:10~から)
はじめに私はこの事件の被害者に対して痛ましい気持ちでいっぱいです、私もあの犯人が銃を持つべきとは一ミリも思いません、と述べながら、
一方でFBIや警察が犯人の警告を事前に受けていたにも関わらず対応しなかったこと
そして、危険な犯人がいた場合、各州が連邦政府に通報する義務がないこと
を繰り返し指摘します。
つまり銃があったからこの乱射事件がおきたのではなく、捜査機関のミス、および現状のシステムに大きな欠陥がある
という論点にうまくずらしています。
Danaはこれ以降も複数の質問に答えていますが、
基本的に
・NRAは本乱射事件の犯人が銃を持つべきだったとは思わない(犯人は精神的にもいかれていた)
・銃規制に関してはまったく言及せず、現状のシステム、捜査機関に欠陥がある
ことを繰り返し繰り返し述べます。
まとめ
日本人の観点としては銃をもつなんてありえないと思うと思いますが
アメリカではSecond Amendmentとして国民が武装するという権利が憲法で認められています。
つまり銃を規制するのは憲法違反だっていうことをNRAは言うわけです。そしてそれは全く間違っていないわけです。
また、NRAがしばしば言うことは、自動車のほうが人をころしている、じゃや自動車を規制しないのか?自動車は16歳からアメリカでは運転しているけどそれはどうなのか?スプーンでもナイフでも殺せるでしょ?
というわけです。
まぁこうしてみると銃の規制議論もそんな単純ではないということですね。
個人的には高校生にもっと深いところまで反論してほしかったので物足りなさは残りました。。
いやー、それにしてもこのスポークスマン美人ですね(笑)
アメリカの銃社会についてもっと知りたい方はこの映画をぜひ見てください。
映画『女神の見えざる手』|10月20日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
銃規制に関してロビイストの駆け引きが絶妙です。なぜアメリカで銃規制がまったく進まないか、その背景にはロビイストの存在があるということがよくわかるようになる映画になっています。
エンターテイメントとしても最高で、最後にとてつもないどんでん返しが待っています!