アクセラレーターはどうやって儲けているのか?
最近日本国内でもどんどんアクセラレーターが増えていますね。だけどアクセラレーターってどうやって儲けているんでしょう?ビジネスモデルについて調べてみました。
・アクセラレーターとは
アクセラレーターは3ヶ月間など期間が決まっているプログラムを設け、最初にビジネスプランのプレゼン選考などを通過したスタートアップ に対して投資を行い、経営ノウハウを指導することでビジネスを拡大することが特徴として挙げられるでしょう。
そして、期限の最後に投資家の前での最終プレゼンを行い、新たな出資を得ることでアクセラレータープログラムを卒業していきます。
言わば スタートアップ養成スクールとも言えるのでは無いでしょうか。
上記のようなトレーニングプログラムやスタートアップへのシード期のファンディング、コーワーキングオフィスの運営、ピッチイベントの開催がアクセラレーターの主に行っていることになります。
有名なアクセラレーターとしてはY Combinatorや500 Startups, Skyland Venturesなどがあげられます。
・ビジネスモデル
一般的に投資ファンドのビジネスモデルは会社に資金を提供してIPOしたときリターンとして返ってくるというモデルでしょう。しかし、アクセラレーターの場合初期の、時にはプロトタイプしかないスタートアップに投資をするわけで、その分失敗率も高くなっているはずです。またアクセラレーターの多くが数ヶ月 のプログラムの中で投資家とマッチングさせたり、イベントを開催したり、無料でオフィスを貸し出したりとお金をかかりそうなこともやってます。
スタートアップの成功する期待値を考えてもあまり、儲かるとは思えないんですが、実際はどうなんでしょうか? 調べてみました。
①出資をする。
最も一般的なモデルでしょうか、
例えばSKUというアメリカのアクセラレーターは通常4~8%のEquity取得をするようです。
ということは数ヶ月のアクセラレータープログラムに参加するときにはこの出資に必ず同意しなければならないということなんでしょうか? 絶対出資を受けなければならないというのもきついなと、
その辺はあまりわかりませんでした。。
②大企業との協業モデル
大企業とパートナーシップ契約を結び、大企業と共同でトレーニングプログラムなどを開催します。
①のビジネスモデルが近年成り立たなくなっており、多くのアクセラレーターが②のモデルへ形を変えているようです。理由としてはやはりスタートアップの「死ぬ率」がものすごく高いからのようです。
Last year, the share of accelerators relying on returns from equity investments became less than half – 42 percent. The reason is that exits are too few and taking too long to fund the operations of accelerators. Only 7 percent of APAC accelerators reported revenue from exits as their main source of revenue in 2016 – 14 exits were reported by 11 accelerators.
実際に、伝統的な出資してリターンをもらうというモデルは昨年に比べて半分以下になったようです。 2016年アジアのたった7%のアクセラレーターのだけが①のモデルから収益を得たようです。
上の画像はアジアパシフィック地域のアクセラレーターの収益の様子です。
30%以上が収益0とはすごい、、
以上の理由から多くのアクセラレーターが大企業と共同でアクセラレータープログラムを運営しています。(なのでお金は大企業から出してもらっているのではないかと)
<大企業のメリット>
・高い技術力をもつベンチャーをM&Aしたい、もしくは一緒に新規事業をしたいというニーズをもっている大企業は多く、アクセラレータープログラムを共同運営することでそのような有望なベンチャーと接点をもてる。いち早く投資できる
・ベンチャー界隈ではあの企業は先進的だというブランディングにもなる
こういうメリットが大企業にもありそうなので、将来への投資としてお金をだしているっていうことなのではないでしょうか