これぞアメリカンドリーム Snapchatの創業ストーリー
Snapchatとは
Snapchat（スナップチャット）スマートフォン向けの写真共有アプリケーションである。一定時間後に、メッセージが消滅することが特徴。
2011年に授業の課題のためにつくられた同アプリは急成長をとげ、2012年5月、1秒あたり25枚の写真が送信されるようになった。30億ドルでのFacebookによる買収を断ったことでも有名。
2016年に上場、現在の時価総額は約150億ドル（楽天1.3兆円ほど、DeNa 4000億円ほど）
創業メンバー
スピーゲルとボビー・マーフィー、レギー・ブラウンの3名によって2011年に創業。３人ともスタンフォード大学の学生でした。その後、レギーブラウンは会社を追い出され、後に157億円ものお金をもらい和解しています。このドロドロした争い、まるでFacebookみたいですね〜
ボブマーフィはエンジニアで開発を担当、スピーゲルはCEOとしてビジネスサイドを担当しています。
スピーゲルはロサンゼルスの裕福な白人家庭で育ち、スタンフォード大学ではプロダクトデザインを専攻していました。彼はミランダ・カーと婚約したことでも有名ですね。
Forbesによると、彼は世界でもっとも若い億万長者です。
詳しい歴史は以下のページを読むと面白いです。
上記は2014年から2017年までのGrowthに関するデータ。めちゃくちゃ成長してますね
Snapchatは当初は一定時間で消える写真の共有アプリでしたが、ストーリー（後にInstagramやFacebookにパクられる）という短時間の動画を共有する機能やDiscoverというニュースコンテンツなどを探せる機能などを付け加えています。さらに写真や動画の加工の機能も優れています。
これだけ常に大きな成長をしていけるというのは、ストーリーやディスカバリーなど画期的な機能の開発によるものが大きいと思います。
また、Facebookは2012年ごろにSnapchatとまったく同じアプリをリリースしていますが、今日そのアプリの名前を聞くことはありません。
ユーザー爆発のきっかけ
Mr. Spiegel and Mr. Murphy shared an updated version for the iPhone with about 20 friends in September 2011. A few weeks in, they started seeing an influx of new users, paired with unusual spikes in activity, peaking between 8 a.m. and 3 p.m.
It turned out the activity was centered around a high school in Orange County. Mr. Spiegel's mother had told his cousin, who was a student at the school, about the app, which then spread throughout the school.
Other high school students in Southern California picked it up, with the number of daily active users climbing from 3,000 to 30,000 in a month in early 2012.
Don't Credit Sexting: How Snapchat Actually Took Off | Inc.com
リリース当初こそユーザー獲得は困難を極めたようですが、ある高校でスナップチャットが流行したことによりユーザーが一気に増加し始めたようです。
2012年初期に3000人だったDAUは30000人に一ヶ月で激増したそう
米国の18歳の60%以上がSnapchatをつかっているといわれ、Facebookなど他のSNSより利用者層が若いことで有名です。高校というのはsnapchatにとってまさにぴったりの市場でした。
ちなみに初期においてはマーケティングに力を注ぐことはあまりなく、ブロダクト改善や使いやすさを向上させることに注力していたようです。
