もし私が週刊少年ジャンプのビジネスを10倍 成長させるとしたら

 

5年後、メディアは稼げるか――Monetize or Die?

5年後、メディアは稼げるか――Monetize or Die?

 

この本を読んで、すごいインスパイアされて本記事を書きました。

 

内容を簡単にいうと

webが出てきて、新聞や雑誌などの紙媒体はどうなっていくんだと

実際に新聞の紙の発行数は減り続けていくしネットに切り替えることが必須となっていく上で、どういう戦略でやっていくべきかを書いた超良書です。

 

絶対に買ったほうがいいと断言できるオススメの本です。

 

各社出版社は急ピッチでデジタル化を進めています。

例えば小学館はすでに数十のwebメディアをつくっている

また、ご存知のようにダイアモンオンラインや東洋経済オンラインなどweb化はかなり進んでいますね

では、紙媒体の週刊少年ジャンプだったら?どうデジタル化を進めるかということです。

Kindleなどの電子本はあまり進んでいませんか、子マンガは凄まじく好調。電子化の流れが一気にきています。
http://animationbusiness.info/archives/5928

 

週刊少年ジャンプの現在のキャッシュポイントは2本柱だと思います。

 

週刊少年ジャンプの購読料

 

②雑誌内の広告(表紙裏など)

 

キャラクターライセンス料やイベントも多少あるかもしれないが、そこは一旦無視します。
あと、権利的に無理なんだよということもあるかもしれないですが、そこも一旦無視

週刊少年ジャンプのメイン読者はこんな感じだろう

12歳〜18歳の少年

 

デジタル化を進める上で戦略としてはいくつかあると思います。

 

①デジタル化することで購読者数(購読料)を増やす

②広告を単純な純広告にするのではなく、ブランド型広告にすることで広告単価を引き上げる

③購読料、広告以外のキャッシュポイントを作る

 

それぞれ説明していきます。

 

①デジタル化することで購読者数(購読料)を増やす

まず週刊少年ジャンプが紙であることで、かなり購読者を逃している側面があるとおももう。それをデジタル化することで、逃さない。

おそらくすでにやっているのですが、まずは

週刊少年ジャンプの公式アプリでジャンプを毎週配信する。

 

月額の固定課金にして、スマホからジャンプを読めるようにする

今、単行本化をしているが、スマホで単行本をかえるようにする

 

毎週のジャンプは1ヶ月とか一定期間で消えるようにする(特定の作品を読むために過去のジャンプをすべて読むのは面倒だから、単行本買いたいというニーズはあり、ネットでもokのはず)

現実世界では立ち読みがある。だからデジタルでも立ち読みをつくる

例えば、週刊少年ジャンプの公式サイトや公式アプリで毎週ジャンプの◯ページ分だけ無料でよめる。これを毎週やるとか(各漫画ごとに数ページだけ無料とか)

で、前編読みたい場合は月額課金とする

まぁ、これも近いことはやってそう。



ジャンプのサブ的な若手漫画家向けのwebメディアをつくる

ジャンプよりハードルを低くして、アマチュアの大会みたいにするwebメディアをと作ります。投稿漫画にユーザーが人気投票できるようにし、すべてネット上で投稿漫画を公開する。

漫画のM1選手権のようなイメージです。

 

目的としては、ジャンプよりライトな読者を獲得し、間口を広げられる。

あとは、人気作の発掘にも役立つ。
漫画家は絶対投稿したいと思うはずなので、コンテンツ量を簡単に増やせる

 

②広告を単純な純広告にするのではなく、ブランド型広告にすることで広告単価を引き上げる

単純に表示裏に商材の広告を乗せるのではなく、ジャンプと関連の深いコンテンツの形で広告にする方法です。これにより他媒体と差別化を図れるのではないかと。
例えば、、

  • PR漫画(イメージとしては進研ゼミは漫画DMを作っているが、あんな感じ。ルフィだと現実世界から離れすぎているから、スラムダンクの流川がワックスをつけてみたという短編漫画とかをPRとして入れるだけで、そのワックスほしいっていう人多そう。芸能人がcmで紹介するのと同じことをやる)
  • ルフィが商品を動画で紹介する(vtuberみたいな感じでyoutubeにのっける)

 

PR的な漫画を入れることで、広告単価がバク上がりし、ユーザーにとってもキャラクターが出ているので面白い



他にも12歳〜18歳の少年に相性のよい商材として、

ワックス、ファッション服、ゲーム、これらの商材に繋げられる

ゲームはすごい相性が良さそう。これくらいの年齢だとゲームばっかりしていますからね。

 

例えば、週刊少年ジャンプのアプリからゲームの宣伝動画を流したりすると相性非常に良さそう。ゲーム会社も主要顧客がこれくらいの年齢層だろうから、彼らにリーチする方法を血眼で探しているはず。youtubeよりもリーチできるかもしれない

 

 

 

③購読料、広告以外のキャッシュポイントを作る

まずダイレクトなECを強化する。

 

  • キャラクターの物販をする。アプリ内で。tシャツとか
  • 先に制作ではなく、まずモックデザイン的なのをつくって、先行予約→制作という流れにすれば在庫も抱えない
  • 漫画内で紹介された商品とか買いたい読者は多いハズ。

 

おそらく下記あたりはすでにやっているでしょうがかなり強化できる気がします。
ディズニーランドもあれだけ儲かってますからね。

  • ルフィなどキャラクターを使ったイベント
  • 映画とかアニメにもつながられる

 

むしろ漫画よりアニメの方が良いかもしれない

アニメの見放題サービスみたいなのも作ったり、アニメをyoutubeに無料公開して、そこあら漫画をキャッシュポイントにしてつなげるなど。

 

また、購買データ販売もできそうです。

 

公式アプリやメディアを強化することでユーザーデータが取れるようになります。

購買情報になるので、信頼性が高くなります。ジャンプユーザーは成長し、大学生になり、社会人になる。

引っ越しにも大学受験にも就職にも使える、この購買情報をほしいひとは山程いるでしょう

あとは、他メディアとの提携

例えば男性用ファッションメディアとか恋愛メディアとかと、提携をして、一つのメディアにしてしまう。その中で、cookie情報を一緒にとって一大メディア圏を作る。その中でユーザーの行動情報がよくわかれば、広告単価もあがるし、周辺商品も売りやすくなる